お前の道を進め。
人には勝手なことを言わせておけ。

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ダンテ・アリギエーリ
1265-1321
イタリアの詩人
初恋相手への思いを物語に昇華
「ルネサンス文学の先駆け」と呼ばれるダンテは、フィレンツェに生まれました。
彼は9歳の時、1歳下のベアトリーチェに恋をします。
その後、ボローニャ大学の学生となった18歳のころ、ふとしたことで彼女と再会します。
しかし、数年後、ベアトリーチェは病死してしまいます。
悲しみに暮れたダンテは彼女への思いを、歌物語『新生』に書き綴ったのです。

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亡命生活の中で『神曲』を完成させる
当時、フィレンツェでは、教皇派と皇帝派が対立していました。
皇帝派の一員として市政に関与していたダンテは、教皇派によってフィレンツェを永久追放されてしまいます。
その後、仲間割れする教皇派と決別しました。
政治活動を止め、亡命を続けながら作品作りに専念するようになったのです。
長編叙事詩『神曲』は、この頃から作成し始めました。
十数年かけて完成したこの傑作にも、ベアトリーチェが天国の案内役として登場します。
ダンテは、生涯彼女を思い続けていたのです。
変化する時代の波からダンテを救ったのは、彼女への変わらぬ愛だったのです。

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この名言から学んだこと
他の人の言葉が気になって、自分の意見に自信が持てない。
そんな時は、自分の目標に集中し直しましょう。
他の人の言葉によって生まれた不安感は、単なる「気のせい」だったと気づくはずです。